【書評】「投資は「きれいごと」で成功する」

アラサー男子の日常

どこかのキュレーションサイトかはてブにて上がっているのをチラッと拝見し、読ませていただいたこちらの記事。

第1回 足で稼ぐ、投資の会社。 - 「いいことをする会社」が「きちんと、もうかる」時代の会社やお金や投資の話。

 

鎌倉投信という投資信託会社の資産運用部長の新井さんと、糸井重里さんとの対談記事でした。

投資について全く知識のない僕が読んでもスッと理解できるほどに、シンプルかつ、分かりやすい対談の内容に興味を持ち、新井さんの著書を拝見させていただきまして。

「えぇ会社やなぁ…!」

と、鎌倉投信さんの誠実さに泣けた部分が半分、

「世界的に有名な投資会社は、投資先の会社そのものじゃなく、数値データしか見ていないものなんだなぁ…」

と、改めて現実を理解できた部分が、半分。

 

「ヒトとして正しい事・ヒトのためになる事は、まわり廻って自分のところへとちゃんと自分の元へ帰って来る」という、まるで昔話の一節にあるような、読んでいてとても勇気を貰えるような信念のある鎌倉投信さんの経営方針に、心を洗われたような気がしました。

 

僕自身は投資については全くの素人なので詳しい事は分かりませんが、投資会社でありながら「赤字企業でも、非上場企業でも投資をする」という方針は凄いんじゃないのかなと。

 

メインは鎌倉投信さんの投資に対する考え方や著者の新井さんの考え方についてをまとめた本ながら、世の中や企業の見方に対する学びも多い本でしたね。

特に、第1章の

「「きれいごと」で成功した、非常識すぎる「8つの投資法則」」

と、第5章の

「「格付け」よりも大切な「8つの会社の見方」」

の章は学生さんにも、就職活動中の方にもぜひ読んでいただきたい項目かも。

実際にはここまでしっかりと信念を貫き通して経営されている会社って少ないのかもしれないけども…でも、こんな会社が増えると素敵だなぁと思いますし、増やしていきたいものですよね。