お腹から足を動かす事を意識しながウォーキングしてみたら、階段を登るのがけっこう楽になった

カラダのこと

photo credit: loop_oh via photopin cc

こんにちわ。ひろしげです。

最近、割と電車で移動することが多いんですが、駅によっては階段にエスカレーターが設置されていない駅も多いですよね。なので電車を降りて改札を出るには、必然的に駅のホームからの階段をせっせと歩くことになります。

で。先日も春日部→東京の長時間乗車の後に、ずーーーっと立っていた状態から来る足腰への若干の疲労感を感じながらも駅の階段を登っている際に、ふと思ったのです。

「あれ?これもしかしたら、階段を登る時にも身体の使い方って応用できるんじゃね?」

と。

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長い階段を登るのも苦じゃない

photo credit: Pensiero via photopin cc

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思ったら即、実行というスタンスのわたくし。実際にその場で(夕方のラッシュ時の駅の階段にて)、自分の身体で早速、ちょっとした実験をやってみました。自分の身体で実験できる事って、お金も時間も掛からなくていいですね。うん。素晴らしい。

 

そしてその結果…

 

「脚が…軽い!」

 

これ、けっこうマジですよ。

何も考えずに無意識に脚を動かす時に感じる重さと全然違いました。

ちなみに何を意識したかというと、階段を登る際にお腹の奥にある筋肉から太もも〜脚の筋肉を動かすようにイメージしながら階段を上ってみた。

ただそれだけです。

そもそもなんでお腹を意識したのか?

photo credit: e-magic via photopin cc

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なんでこんな事をやってみたかというと、ついこの間、こんな記事↓を書いたところからふと考えてみたんですよね。

肩甲骨をイメージして腕を使ってみたら、肩が疲れにくくなったよ

手を動かすときには、手の付け根(ジョイント部分)になっている肩甲骨周りから腕全体を動かすことを意識すると、負担が減ったよっていうお話。

肩甲骨を意識するとの負担が減る。

だとすると、それを脚に置き換えるとすると、脚の付け根は…?っていう疑問が出てきたことが始まりでした。

脚の構造から考えてみたこと

photo credit: Paulgi via photopin cc

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そこでまずは普通に階段を登る際、自分はどんな風に足を動かしているのか?という動きを駅の階段を何気なく登りながら感じてみましたところ、僕の場合、膝あたりに特に力が入りながら階段を登っている事に気付きました。階段を登る際にまず膝を上に持ち上げて、その勢いで膝から下の足を引っ張って脚を持ち上げて、足裏が地面に付いたらそこに身体全体を乗せていく…というような。その繰り返しで階段を登っている感じ。

それをこんな風に変えてみました。

足の筋肉の付け根にあたる、お腹〜太ももの付け根あたりから脚を動かす事を意識する

…これだけ。

特に特殊な器具を使ったり変な動きをしたり等は何もなし。

そうしたところ何とビックリ…!

ただ脚の使い方の”意識”を変えてみただけなのに、脚がめちゃくちゃ軽くなった感じがするではありませんか!さらに驚きなのが、何となく身体全体が腰のあたりから前に前に勝手に進むような感じになった事。

無意識に階段を登っていた際にやっていたように膝から中心に脚を動かすと、その際に身体全体が感じる感覚としては、

①まず膝を先頭にして脚だけ前に出る

②それに引っ張られるように、後から身体が前に進む

というような感覚だったのが、

①骨盤+太ももあたりが前に出る

②腰に引っ張られて、脚が前に勝手に動く

と、脚と腰・身体が同時に動いている感覚になりました。

マジでビックリした。

なんで脚が軽くなったように感じるのか?

脚の筋肉っていうのは、骨盤の内側に沿って付いている腸骨筋、太もも付け根から背骨の真ん中あたりまで繋がっている大腰筋という、身体の中でもトップ3に入るくらい大きな筋肉に繋がってます。この二つを合わせて、腸腰筋とも言うそうです。

http://kenkoutabi.blog113.fc2.com/blog-entry-75.html

http://kenkoutabi.blog113.fc2.com/blog-entry-75.html

↑ここですね。太ももの付け根あたりから腰の内側を通って背骨まで繋がってるんですね。

で、お腹〜脚の付け根から動かす事を意識するってことは言い換えるとどういうことかというと、この大腰筋を根元からしっかりと動かすっていう事と同じ意味合いなんですね。そうなると脚全体を動かす際の筋肉の負担がかなり分散されます。

他の身体の部分で例えると、手首だけの力を使ってボールを投げるより、肩から肘を伝って手首に力を伝えるほうが力強いボールを投げられるのと同じ原理ですね。

脚に関してもそれは同じで、それまでは膝から下の筋肉ばかりを使って階段を登っていた姿勢を変えて、膝下+「お腹から太ももの筋肉」をしっかり使うようにした結果、膝下の負担が脚全体に分散されたので脚が軽くなったように感じた、っていうことでした。

ウォーキングについてのネット上の情報の曖昧さ

このお腹〜太ももの付け根あたりの筋肉って階段を登る際にはもちろんですが、ウォーキングをする際や単に歩く時にも大事なポイントになりますよね。脚を動かしているんですもんね。

ってことで、「この理論はきっとウォーキングの正しい姿勢としていろいろな所で紹介されているはず…!」と思ってネット上をいろいろ探してみましたが、

「ウォーキング 正しい姿勢」

で検索しても、大腰筋周りに触れている記事はほとんど見当たらず…。

なんで???ここ、めちゃくちゃ大事じゃない?

 

一方で、多くの記事にあった”正しい姿勢”の説明の例としては、

目線を上げる・背筋を伸ばす・腰のひねりを意識する・歩幅は大きく・踵から着地…

などなど。

なるほど。ネット上で人気のウォーキング記事は、ウォーキング中の姿勢を外側から眺めて見ての判断指標が主流みたいですね。

 

僕はそっちの分野の専門家ではないのでアレなんですが、身体関連の記事を見ているとよく思うんですが、もしできれば更にもう一歩踏み込んで、「なんでその動きをすると効果的なのか?」という理論的な部分にまでぜひ触れて欲しいなーと思ったりします。そうすることでより一層、その動きを効果的に出来るはずなんですよね。

ちなみに

「ウォーキング 大腰筋」

で調べると上位に出て来たサイトのいくつかは、なんとトレーナーさんではなくロルファーさんのサイトだったりしました。

トレーナーさんや先生がそれまでに得た経験や理論によって、身体に関する考え方は人それぞれだなーと、つくづく思います。

自分の身体に関しても、常に「Why?(なぜ?)」を考える事って大事ですね。

まとめ

身体って、使い方の意識一つでびっくりするほど変わるものです。

どんな運動をするにも、どんなエクササイズをするにも、「筋肉を使って身体を動かす」っていう事は全てに共通すること。

身体に関する基礎知識って、一生モノの財産と言えるかもしれませんな!