肩甲骨をイメージして腕を使ってみたら、肩が疲れにくくなったよ

カラダのこと

photo credit: Jiuck via photopin cc

先日ちょっとしたきっかけがありまして、仕事中の身体の使い方をほんの少しだけ変えてみました。

すると、あら不思議。

自分でもちょっと大げさに驚いてしまうくらい、肩〜腕の疲れが激減したんですよね。「激減」っていうのは疲れが全くなくなったっていう意味じゃなくて、仕事中に以前と同じ動きをしてもかなり疲れにくくなった、という感じです。

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肩甲骨から腕が生えているイメージで腕を動かす

具体的に何を変えたの?っていうと、特に大それた事は何もしてないんですよね。

何を変えてみたのかというと、

身体の構造を意識しながら、身体を使う

ようにしてみたのです。

 

例えば、腕。

普段の生活で腕を使う時って、腕のどのあたりを使ってますか?手首から先?肘から先?二の腕から先?

試しに今、目の前にある本やコップやバッグなんかを手で持ち上げてみてください。

たぶんですが、ほとんどの人は普通は腕だけを使って物を持ち上げますよね?場所でいうと肘から先あたりだと思います。

これをですね、試しに『肩甲骨から腕が生えている』とイメージしながら、肩甲骨から腕全体に力を伝えるイメージで改めてそれを持ち上げてみてください。

 

どうでしょう?

さっきよりかなり軽い力で持ち上げられる気がしません??

僕は試しにやってみて、腕の感覚の違いに衝撃を受けました。肩甲骨から腕を動かすとイメージするだけで、力の伝わり方ってこんなにも変わるんですよね。

ちなみにこれ実は、スプーン曲げなんかのマジックでも応用される身体の使い方だったりするみたいです。

肩甲骨を意識するとどうして負担が減るのか?

なんで肩甲骨からの力の伝わりをイメージすると腕が楽に動かせるかっていうと、イメージするだけで普段は使えていない部分の筋肉をしっかりと使えているからなんです。本当に。身体って、「ここを動かす!」っていう意識を持つだけでかなり使い方が変わります。スポーツなんかで「腰を入れる」「kata

これは身体の構造を考えてみると分かりやすいんですけど、腕の筋肉って肩甲骨を軸にして背中側に繋がっているんですよね。背中から見るとこんな感じ。

http://e-muscle.cocolog-nifty.com/tbaby/2007/05/post_4f06.html

http://e-muscle.cocolog-nifty.com/tbaby/2007/05/post_4f06.html

ちょうど肩甲骨あたりが、腕と背中のつなぎ目のようなもんですな。つまり肩甲骨から腕を動かすと、背中の筋肉も自然と使いながら腕を動かす事になります。そのため腕からの負担を背中の筋肉がカバーしてくれるので腕のみに掛かる負担が減り、かなり楽に感じるんですね。

僕らがよくやりがちなもったいない身体の使い方としては、腕から先の腕の筋肉しか使わずに重い物を持ち上げたりバッグを持ったりするっていう事。これだと腕にかなりの負担が掛かりますし、背中の筋肉はうまく使って貰えていないのでガチガチに硬くなります。そうすると背中が痛くなったり肩甲骨周りが硬くなってきて、肩甲骨の天使の羽が出なくなってきたりするのですね。

肩甲骨を意識できるようになると、今まで腕の力だけを使って作業していたすべての負担がかなり軽減されます。単純に考えて、腕だけで支えていたものが背中でも支えられるようになるっていう事ですもんね。なので、肩に掛かる負担も減りますし背中の筋肉も自然と使うことになるので背中の緊張も緩和できると思われますね。

パソコン作業にも肩甲骨のイメージが効く

で、試しにこの記事を書くときも肩甲骨から腕を通って指を動かすようなイメージで身体を使ってみたんですが、タイピング時でもこれ、けっこう効果があるかも。なんかね、腕の重みもかなり楽になるし、肩甲骨を意識すると自然と背中がシュッとなる感じです。自分が普段、どんだけ背中を放置しながら生活していたのかがわかる気がする。ごめんよ背中。

よく「肩甲骨を使え!」って言われるのは肩甲骨をとにかく鍛えれば良いという訳ではなく、肩甲骨から力を伝えるっていうイメージを日常のいろいろな場面で持つと、すごく腕を使うのが楽になるよっていうことだったんですね。

同じような事で、「歩くときはヘソの下に意識を置け!」っていうのもよく聞きますが、これも筋肉的には理に叶ってたりします。これ、脚の筋肉の付け根がそこにあるのですわ。脚の太ももの筋肉って骨盤の内側を通って、ヘソ下の背中側あたりにある背骨部分まで繋がってるんですね。だからここから脚が生えてるようなイメージで歩くと、太ももの筋肉を根元(ヘソ下背中側の背骨あたり)からしっかりと動かせる事になるのですね。

こういう基本的な身体の構造を知ってると、よくある肩凝り対策の理論もばっちり分かるようになります。

「肩コリ対策には筋トレをしなさい!」は間違い?かもしれない

そう考えると、むやみやたらと知識の無いままトレーニングを行うよりも、まず身体の使い方を勉強してからトレーニングを行う事が大事だろうなーと感じる今日この頃。さらにその肩コリ自体が、ちょっとした身体の使い方のバランスの悪さが原因になっている場合も少なくないので、人によってはトレーニングではなく身体の使い方を覚えるだけで十分な場合もあるんじゃないのかなと思います。

身体の使い方をしっかりと基礎から学べる方法てって、まだまだ一般的ではないですよね。呼吸に重きを置いたヨガや身体の感覚をテーマにするピラティス、フェルデンクライス等はそれに近しいかもしれません。

最近ではリーズナブルなスポーツジムも増えてきていますが、実際にスポーツジム内にて、外部依託としてパーソナルトレーナーをしている知り合いの方に聞いたところ、スポーツジムのスタッフさんや、ましては社員さんでさえ、身体やトレーニング関する本当に正しい知識を持っている人はほとんどいないそうです。もちろん最低限のマシンの使用方法等を勉強する研修や講習会はあるそうですが、利用者さん一人一人の身体のバランスを見て、その人ごとに合ったトレーニングを提案出来る人は現役ジムスタッフさんの中でもなかなかいないみたいですね。ジムのスタッフさんの仕事の多くは、ジム施設そのものの管理と運営なんですよね。トレーニング指導はまた別の仕事になるようです。

世界に一つだけの自分の身体。

せっかくトレーニングを行うのであれば、まずはしっかりとした身体の使い方から身につけつつ行う事をオススメしますよ〜

まとめ

肩こりをいつもごまかして和らげるだけじゃなくて、そもそもの原因を無くす事ができたら素敵ですよね!

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