「肩甲骨ストレッチ!」「肩甲骨ダイエット!」「肩甲骨はがし!」「肩甲骨まわし!」
はい。
プロレス技のネーミングのような肩甲骨◯◯が至る所で叫ばれる今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
「とりあえず肩甲骨特集しておけばPV稼げるやろ」くらいの勢いで肩甲骨っていうワードがチョイスされている気がしなくもないですが、そもそも肩甲骨ってどんな骨かご存知でしょうか?
僕は小さい頃「肩甲骨」ではなく「健康骨」だと勘違いしてまして、「ここを押せば、体が健康になる骨があるんだ!」と、アホ丸だしのチビッコだった事をよく覚えております…
よくありますよね。えぇ。よくあるはずです。きっと。
ってことで、そんな肩甲骨について簡単にまとめてみました。
肩甲骨ってこんな骨!
肩甲骨は浮いてる。繋がってるのは鎖骨だけ。
いきなりですが、大ニュースです。
肩甲骨って、背中側はどこの骨とも一切繋がっていないんですね。知ってました?…まぁ知ってるかorz
そう。肩甲骨って背中では浮いてるんです。
そして唯一繋がっているのが、なんと体の前にある鎖骨。鎖骨美人でおなじみのアレですね。
鎖骨が動かなくなると、肩甲骨も動きにくくなる
鎖骨と繋がっているってことはつまり、鎖骨の動きが悪くなると、肩甲骨にもその影響が出るって事ですなー。なので僕は肩甲骨周りを緩めたい時、前側から攻める事も多いです。
6つの筋肉で支えられている。
浮いてるなら、なんでずっと同じ場所にあるのか?っていうと、それは筋肉で支えられているからなんですね。
肩甲骨は主に6つの筋肉にて支えられてます。
そしてこの6つの筋肉に上下左右前後にバランスよく引っ張られているからこそ、肩甲骨は肩甲骨たる場所にキープされているんですな。ちなみに6つの筋肉というのは、僧帽筋(そうぼうきん)、前鋸筋(ぜんきょきん)、小胸筋(しょうきょうきん)、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、大菱形筋(だいりょうけいきん)、小菱形筋(しょうりょうけいきん)の6つ。
はい。マニアックですみませんw
これ全部がけっこう大事な筋肉なんですが、まぁ別に覚えなくても生きていけますので覚えなくて大丈夫ですw
でもこの中でも実はかなり大事なのが、僕のブログだとたびたび出てくる前鋸筋っていうやつ。なんでこいつが大事なの?というと、この中で唯一、肩甲骨を体の前側に動かす筋肉だからなんです。ちなみに前鋸筋のある場所はちょうど、脇の下の肋骨あたりですね。
ストレッチは上下左右前後に動かす
6つの筋肉で支えられてるっていうことは、肩甲骨周りをストレッチする際には6方向に動かすと効果的ってことです。上下左右前後ですね。肩甲骨が痛む人はそれぞれの方向にゆっくり動かしてみると、動かしにくい方向があるはずです。そこの筋肉が固まってしまっているのが痛みの原因になっている事も多いですよ。
肩甲骨の役目とは?
肩甲骨の働きは簡単に言うと、肩を前後左右上下に動かすことのサポートをすること。
腕を上げる動作って、腕だけの筋肉を使っているわけじゃないんですね。普段、意識はしていないと思いますが、腕を動かす時は肩甲骨から、もっというと背中の筋肉から肩甲骨・腕の筋肉を伝って腕が動いてます。
肩甲骨を使って腕を動かしてみる
試しに、肩甲骨を使うのと使わないので体の感覚がどう違うか?を感じてみてください。
まず机に何か物を置いた状態で、椅子に楽に腰掛けます。
次に座った姿勢のまま体の軸は動かさず、腕だけを動かして机の上の物を取る動作をしてみてください。
次にもう一度同じように物を取るのですが、今度は肩甲骨から腕にゆーーっくりと力を伝えて動かすイメージで同じように机の物を取ってみてください。
そうするとさっきより腕が遠くまで伸びる感じがしませんか?
肩甲骨を使うって、こんなイメージです。
腕の伸び方、全然違うでしょ?
”肩コリ解消には肩を回せ!”とよく言われますが、その際には上のように、肩甲骨自体が動く感覚になるようにイメージしながら肩を回すと、より効果的になりますよ。っていうか肩と同時に肩甲骨も動かないと、あまり意味ないです。
…と。
肩甲骨って簡単に言うと、こんな感じの骨。
肩甲骨を緩める際のポイントは?
肩甲骨ストレッチの方法はいろんなサイトでいろいろ紹介されているので、僕から敢えてお伝えすることはございませんw
ですが。
どんなストレッチをする際にも大事になるポイントは、ゆっくり深く呼吸をしながらストレッチをするってこと。
息を止めたままだと、筋肉って弛まないんですわぁ。体って不思議ですよね。
試しに、上であげた机の上にある物を手で取る動作をする際、手を伸ばす時に合わせてゆーーーっくり息を吐いてみてください。さっきより更に遠くまで手が届くようになってませんか?前屈する際なんかにも使えますよコレ。
更にいうと、息を吐く際に緩めたい部分から空気が体の外に出ていくようなイメージで息を吐くとより効果的なのです。風船に小さな穴が開いて、すぅーーーっと空気が抜けて行くような、あのイメージに近いかな?肩甲骨の内側だったら、肩甲骨の内側から腕に向けて空気が抜けるイメージをすると良いですよー
もみほぐされ効果アップ!のためにやって欲しい事8つ | ”もみほぐし屋”の中のヒト
まとめ
肩甲骨がどんなものなのか?ってのを知ってるかいないかの違いって、運動する際にはけっこう大きいです。
いろんなワークをする前に、ぜひちょこっとだけでも知っておいてくださいな。