「ヤンキー経済」から学ぶ!もみほぐし屋の地方戦略について思った事

photo credit: Great Beyond via photopin cc

博報堂ブランドデザイン若者研究所の原田曜平さん著、「ヤンキー経済」を読みました。

埼玉生まれ埼玉育ちの自分にとって、「あるあるあるコレあるよーーーー!」と思えるような内容ばかりで、何度も吹き出しながら読んでしまったw

僕の場合は一度、埼玉を離れて東京・大阪に住んだ経験から、より一層、埼玉人の性質が見えて来るようになりましたもんね。都心部にしか住んだ事がないっていう人には、ぜひ一度読んでみていただきたい本です。マジで。産まれてからずっと地方に住んでる人がどんな思考を持っているか?っていう実情がけっこうリアルかつ具体的に描かれていますよ。

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あと読む前に一つ言っておきたいのは、この本で言う”ヤンキー”とは、”地元から離れたくない若者たち”を総称して表す言葉として使われています。本書では原田さんはそういう方々を「マイルドヤンキー」って言ってますね。マイルドヤンキーとは腐ったミカンの不良でも自分探しのチーマーでもなく、地元愛と友情に溢れた、EXILEとキャラクターグッズと高級ブランドとディズニーランド好きな人が多いそうです。

うん。めっちゃ分かる。

本の内容で個人的に特に興味深かった項は、EXILE、浜崎あゆみ、安室奈美恵、更には西野カナやKREVAの大ヒットと若者の文化の移り変わりとの比較の部分。

EXILEの日焼けした肌、黒を基調としたワイルドなファッション、肉体を誇示するパフォーマンス、そしてメンバーと家族を何よりも大切にする歌詞や言動というポリシー。

これって実は、照らし合わせると全部マイルドヤンキーの好みと完璧に一致するらしいんですよね。

パフォーマンスレベルの高さもさることながら、こうしたグループ全体としての在り方までもHIROさんのプロデュースした結果であるならば、EXILEってすんごくマーケティングの勉強になりそう。一部ではCDの売り方がAKBと並んで「悪徳商法」呼ばわりされてたりしますけども、嘘ついてる訳じゃないし後から膨大な料金を請求される訳でもないので、僕は全く問題ないと思ってます。

だってもしホンモノの悪徳商法だったらみんなそのCDすら買わないはずだものね。そこまでアホじゃないよ消費者は。

結果、様々な数字の実績でいっても現在では日本トップレベルのグループですもんね。すごいです。

そのうち、「EXILEから学ぶマーケティング」みたいな本、誰かが書きそうですね。

ヤンキー経済をもみほぐし屋に当てはめてみるどうなるか?

で。

他にもいろんなおもしろいヤンキー分析がありつつ、この本の最後には、「即、実践可能なんじゃないか?」って思えるくらい具体的な施策がいろいろと挙げられてるんですが、じゃあこれを自分の仕事に置き換えてみるとどうなのかな?という事で、もみほぐし業界が、これからこういった地元LOVE層に受け入れられるにはどうしたらよいのかな?ってことを置き換えて考えてみた。

※この内容は全部僕自身の妄想です。データ等は一切とってないですので悪しからず。

マイルドヤンキー向け企画例

友達(3人以上来店)割引

マイルドヤンキーが「地元友達と複数人で集まる機会が多い」ならば、みんなで来て貰えばいいじゃない!これ、シンプルかつそこそこ反響ありそうな企画だと思うんだけども、どこもやっていない企画のような気が。

同窓会や地元友達同士のいつもの集まりの際に、「あの店、3人以上で行くと安くなるから試しに行ってみない?」っていう誘い方ができれば、未体験だけどもお試しでもみほぐされに行ってみたい人にもハードルが下がるはず。

保険適用の接骨院では難しいかもしれませんが、もみほぐし屋であればすぐにでも導入できそうな気がします。

同じ学校出身割引

EXILEに学ぶように、マイルドヤンキーの”仲間意識の強さ”に狙いをつけた企画。

そこで働くスタッフが地元出身であればこその企画ですが、スタッフと同じ学校出身だったら割引!みたいな企画。

この歳になっても地元にいると、出身学校が同じで一回り年上の大先輩が同じ職場に勤務してたりっていう事も多くなってくる。ってことは、お客さんの中にも、同じ学校出身の人ってけっこういるはず。さらに最初から同じ学校出身って分かっていれば親近感が沸くし、ちょっとした共通の話題ネタにもなるだろうしね。

もし地元出身ではないスタッフさんであれば、「同じ地方出身者割引」とかもアリかも。県単位だと全く同じはなかなか難しいだろうから、「東北」とか「中部」とかっていうざっくりとしたくくりでもいいかもね。

内装には初期段階でコストを掛ける

マイルドヤンキーは高級感・ゴージャス感が好きという特徴より。

そういえば地元埼玉に戻って来て改めて思ったんですけども、なんで地方っておしゃれな内装のお店が少ないんですかね…?

 

地方だってオシャレしたっていいじゃない!

 

お願いすればデザインを頑張ってくれる業者さん、ありそうな気がするんですけどねぇ。これ、地方であればある程、他店との差別化ポイントになると思うんです。

都心部だと家賃や月々の維持費が高くついてしまうものを、安く抑えられるからこその地方立地。でもだからといって内装も安っちくするのではなく、いっその事、内装は最初にどーんと奮発してお金を掛けるのが良いのではないでしょうか?

これは、マイルドヤンキー世代は(同世代を比べて相対的にではあるものの)高級ブランド志向が強いというデータから狙える施策かなと。ちなみにここで言うブランド好きっていうのは見た目だけではなく、質や物持ちといった実用的な利点も含めてのブランド好きだそうです。

初期投資が安いばかりに、似たような低価格のもみほぐし屋が増えて来ているからこそ、初期投資の段階で他店が真似できないような差別化を計る事が大切だと思います。地元から車で行ける範囲で、かつ都心よりも居心地の良い空間を作る事ができれば、かなりの利点になるんじゃないのかな。

ホームページはスマホ対応のレスポンシブルデザイン

マイルドヤンキーはスマホ所持率はほぼ100%だけども、スマホでPC用のページを閲覧しているユーザーは少ない。そのため、お店や会社HPはスマホ対応が必須。かつ、ページのデザイン性よりもシンプルなアイコン配置、シェアボタンなんかが一目で分かる事が大事です。

メルマガ→LINE

マイルドヤンキーのスマホ利用方法は、主に電話・LINE・Twitter・Facebookがメイン。ポイントは、友達同士の連絡ではメールは使用率はほぼ使わないですよねってこと。今や、メール連絡は完全にLINEに置き換わりましたね…。僕自信もメールアドレスを使う時って、メルマガ受信やネットショップの連絡メールが9割くらいですしね。

ちなみに若者にとってTwitter・Facebookは情報受信というよりも仲間内での笑えるネタ共有だったりリア充アピール合戦だったりするので、情報発信はLINE公式アカウントが良いと思う。

LINE公式アカウント料金体系

これ、友達10,000人まで登録できて月額5,250円ってけっこうお得なのでは?

 

と。

考えれば考えるほど、都心部とはひと味違った攻め方が出来そうですねぇ。

おもしろそ!

まとめ

とりあえず個人レベルでいろいろとやってみようかなー

フリーの仕事の良い所って、フットワーク軽くいろいろできる事ですもんね。

仕事は自分で楽しくするべし!ですね。