最近、お仕事でGoogle/Yahooのリスティング広告を扱うことが多くなりまして。中でもGoogle社の提供するリスティング広告・Adwords/アドワーズは、認定資格というものがあるのですよね。
初心者からスタートした僕はそれまでは完全に独学での運用でしたので、せっかくなのでアドワーズの基礎的な部分の勉強をしっかりやりたいなぁ～と思い立ち、Googleさんの公式認定資格である「Adwords認定資格試験」っていうものを受けてみました。
せっかくなので、アドワーズ初心者が初めて管理画面に触れてから４カ月程を経て認定試験に合格するまでを書き残しておきます。
AdWords認定資格とは何ぞや？
Adwords認定資格とはGoogle Partnersのサイトにて無料で受験可能な基礎的な試験に２つ以上に合格すると貰える公式の資格でして、資格ゲットには「AdWords基礎認定資格試験」＋「検索広告/ディスプレイ広告/モバイル広告/動画広告/ショッピング広告」のいずれか1つ以上の認定資格試験に合格する必要があります。
ちなみに、アドワーズ認定資格っていうのはこんな内容の資格でございます。
Google AdWords認定資格は、AdWordsに関する基礎知識や応用力、実務能力に優れた個人を Googleが公式に認定するものです。AdWords認定資格は、オンライン広告の公認プロフェッショナルであることを証明するものです。AdWords 認定資格を取得することにより専門知識をアピールでき所属代理店が Google Partners バッジを取得するための要件が 1 つクリアされることになります。
簡単に言うと、この試験に合格する＝ちゃんとアドワーズの基礎を勉強してまっせ！という証明代わりになるような資格という感じですね。事実、テストの内容は割と実用的で、１度もアドワーズを運用した事がない人には意味不明な言葉や問題も多いので、この資格を持っている人は少なくともアドワーズ運用経験はある程度ある人と考えて間違いないかと思われます。テストの受講は無料なので、オンラインで何度でも受講可能です（不合格の際は数日後に再受験可能）。
認定されるとどうなるの？
Google公式の認定資格ページには、以下のように掲載されていますね。
①専門性をアピールできる。ご自身の名前が入った認定資格証明書（印刷可）や合格した試験と取得した認定資格が表示されるGoogle Partners プログラム公開プロフィールページがあると、クライアントや見込み顧客に対して、オンライン広告掲載の専門知識があることのアピールになります。
②所属代理店の Google Partnerバッジ取得に貢献できる。 Google Partner バッジを取得する要件の 1 つとして、所属代理店内にAdWords 認定資格者が1名以上在籍していることが挙げられます。Google Partner バッジの取得要件に関する詳細をご覧ください。
まぁ、運転免許を持ってる人全員が運転が上手いっていう訳ではなかったりするので一概に”認定資格を持っていれば絶対に安心！”とは言い切れませんが、アドワーズでリスティング広告の代理配信をお願いするのであれば、代理店さんが何も持っていないよりは信頼性あるかもですね。②のバッジ取得に関しては、以下ご参照。
【ご参考】Google Partnerバッジって何？
○過去 90 日間の AdWords 費用が合計 10,000 米ドル（または現地通貨の相当額）に達している。
○過去 90 日間のうち 60 日以上で費用が発生している。
○MCC アカウントが開設から 90 日以上経過している。
これを満たす代理店さんは、Googleさんから「バッヂありの代理店です！」との認定が貰えるってことですね。じゃあ大金を動かせばスゴイ運用ができる会社なのか？と言われると一概にそういうワケでもなかったりしますが、参考のポイントにはなるかと思います。
試験を受ける前の僕のステータスについて
○アドワーズ/Yahoo!プロモーション広告などの「リスティング広告」があるということとその概念機能は知っていたけれども、配信する側としては全くの経験ゼロ状態
○仕事で運用を担当することになり、最初は練習がてら自腹（¥3,000くらい）を切ってアカウント開設→自力で配信設定→配信開始までを経験してみる。配信開始は出来たものの、アカウント構造の考え方なんて全然わからないので、ただただ費用を消化して終わる…
○その後、仕事にて本運用を開始。この時点でも最初はチンプンカンプンで、先輩アドワーズラー（※造語：アドワーズ運用するひと）にいろいろと質問責めをしながら、なんとか冷や汗をかきながら身体で覚える。
○ネットでリスティング広告について調べている中でアドワーズ認定資格試験があることを知る。興味を持つ。
ざっとこんな状況でした。この経験より教訓として学んだことは、「アドワーズとスポーツは、習うより慣れろ！！」です。w ネット広告系って実際に管理画面を見て触れないとなかなか解らない部分も多いッス。ほんと。
Adwords認定資格セミナー当日について
会場の雰囲気
僕が受講した際の会場は、六本木にあるベルサール六本木の1Fホールでした。
参加人数はざっと150人くらいだったかな？参加者の年齢は20～50代くらいの方々で老若男女本当に様々でした。数名の団体で来ていた新社会人っぽい方々（スーツの感じが新社会人かな？っていう感じでした）もいたので、広告会社さんが新人研修の一環で受けさせる場合も多いのかも。この広さの会場の座席がいっぱいになるくらいの参加者数でしたよ〜
セミナーの内容
そして講座内容はたっぷり2日間に渡っての内容。
１日目 Adwords基礎（13:00 – 18:30）
２日目 検索広告/ディスプレイ広告（10:00 – 18:30）
両日とも講義は17:00くらいまででして、そこからは持参したPCで実際に試験を受ける時間となります。その場で試験を受けない方は退出してもOK。ちなみに、両日とも各座席にペットボトルの水が置いてあって、2日目はお昼を挟むのでなんと無料のお弁当もいただけました。（弁当も2種類の中から１つ選べて、内容も豪華！）あと、Googleロゴの入ったボールペンとノートもいただきました（2日とも参加の場合は2セットもらえました）。さすがGoogleさんや…
講義の流れは、両日とも最初にスライドを冊子にまとめたテキストが配布され、そのテキストに沿って講師の方が進む形式となります。講義中に受験者からの質問時間などは一切無く、Googleの社員さんによる説明がメイン。しかし途中、試験に出る部分の解説の際には「ここ、試験にも出ますのでチェックしておいてくださいね〜」とばっりちアナウンスをくれます←これ、けっこうな確率で実際に試験問題になってました。試験範囲のアナウンスはかなり小まめに教えてくれますし、本番にそのテキストを見ながらの解答も可能なので、不安な方はしっかりと出る部分をチェックしておくと良いかも。
セミナーを受けるメリット
実際Googleさん主催のセミナーに参加してみて感じたメリットは、
①講師の方が試験に出題される部分を細かく教えてくれる
②配布されたテキストを見ながら受験ができる
の2点が大きいかなと。もちろんセミナーの内容が問題の全てではなく、アドワーズを運用する場面を想定して出題される実践的な問題なんかもあるんですけれども、例えば試験中にちょっと悩む専門ワードが出てきた際、「あれ？これ何のことだったかな？」と思ったらすぐにテキストを開いて確認できる点は、非常に安心感がありましたね〜。あと、アドワーズって実際に使ってみないと何の事だかさっぱり分からないアドワーズ専門用語も多いんですけれども、そのあたりのアドワーズ用語も一つ一つじっくり解説していただけたので、より一層理解が深まりました。
アドワーズ初心者さんに向けて個人的にオススメの受講の流れとしては、事前に何度かウェブで認定試験を受験しつつ問題の傾向をなんとなく掴み、その後に認定資格セミナーに参加するとより、一層理解が深まるかなと思います。「あ、試験の問題で見たこの分かりにくかった謎のキーワードは、こんな事を言っていたのか！」みたいなね。
オンラインセミナーもオススメです
あと、Googleパートナーズのページにある、「新入社員向けトレーニング」内コンテンツ、「オンラインセミナー」もかなり有効かと思います。
僕は最初は「試験対策ガイド」を見て勉強していたんですけれども、これ文字ばっかりでどうもなかなか頭に入ってこなかったんですよね…オンラインセミナーだと具体的な図やグラフを使っての説明もあるので、かなり分かりやすいかと思います。動画の情報訴求力ってこういうときやっぱり凄いなと感じだ次第です。（弊社、Youtube動画広告の作成や配信代行、プロモーション動画制作も請け負ってますのでお気軽にご相談くださいね～）
こんな感じで、アドワーズ運用初心者の僕でもとりあえず無事3つの試験に合格することができました。それでもまだまだ基礎的な部分が理解できただけなので、ここからがやっとスタートラインのようなものですけどね…！現在、様々な業種のクライアントさんのリスティング運用を担当させていただいておりますが、リスティング広告の運用ってスタート後の改善×改善がホント大事だなって改めて感じてます。コツコツの積み重ねって大事ですね〜。
