観てきたでござるよ。
るろうに剣心、伝説の最期編…!
第二部の公開からすぐの一ヶ月後の公開ということで、京都大火編も初日に見に行った僕としてはなんとしても完結編も初日に観たい!
…と思い、今回もやはり公開初日のレイトショーにてバッチリ観てきました。
そしてそして、伝説の最期編の感想を一言で言いますと…
(いろいろ言いたい事はあるけれど)満足!
映画という、どうしても限りある尺の中で、よくまぁポイントポイントをしっかりと押さえてラストまで繋げてくれたなぁと思いました。
伝説の最期編の見所はやはり、
比古清十郎
そして何と言っても…
志々雄真
でしたねー…!
藤原竜也さんの、耳に残る程の雄叫びは圧巻。
※これ以降は映画のネタバレを含みますので、気になる方はご遠慮ください!!
予想以上にハマり役だった比古清十郎
ファンの方には大変申し訳ないかもしれないのですが、個人的には前作のラストシーンを観た直後、福山さんとるろ剣の原作の比古清十郎の印象に差がありすぎて、
「え〜〜〜〜!!!?」
という気持ちだったんですよね。
しかし、さすがというかやはりというか…
ごめんなさい。
師匠、素晴らしかったです。
まず何が素晴らしいかというと、
やっはり声ですよ声。
さすがは福山さん…!
原作の比古清十郎といえば、この世の全てを経験し越えてきたかのような、生きる事への悟りを開いたような絶対的な存在感を放っているのですが、その比古清十郎の貫禄を忠実に、いや、ある種、原作以上に圧倒的な存在感を醸し出す、福山さんの声。
まさに、圧巻。
これぞ、俳優。
あの声にて、原作に忠実に比古清十郎の名セリフを語る冒頭からの数十分のシーンは、原作を知らない方でさえ痺れてしまうのではないかと思う程。
映画にて比古清十郎という人物を知った方には、ぜひ原作も読んで欲しいなぁ。不二との戦闘シーンは、個人的にはるろ剣の作品の中でもトップクラスの名戦闘シーンだと思ってます。
(映画でもぜひ戦って欲しかった…!っていうか不二ってどこに出てたの…?)
原作とは異なるもののうまく(?)纏めたストーリー展開
原作では左之助の手榴弾にて沈んでしまった煉獄が、京都大火編のラストでは出航してしまった事からも予想はしていましたが、完結編の今作は原作とは流れが異なる、オリジナルストーリーでした。オリジナルだけに、「ここからどうやって最期のシーンに繋げるんだ…!?」と、原作を知れば知るほど、映画館で観ていながら展開が楽しみな内容でしたね〜
煉獄は、原作以上におどろおどろしい感じが出てました。
そしてラスト数十分間の戦闘シーンの連続。
僕としては正直、「今作にて十本刀との戦闘はどう描くのだろうか??」という点が伝説の最期編の最大の関心事だったのですが、なるほど、すごーーーく大人な事情を感じる十本刀との戦闘シーンでしたね。笑
おそらく制作側の皆さんも、「ファンとしてはここだけは絶対に外せないだろ!」というシーンを、絞りに絞って苦渋の想いを背負いながら製作していただいたのだろうなと思います。原作通りの濃ゆーーーい各キャラの人生背景と性格を表現しながらの戦闘は、尺的にどうしても無理がありましたからね…
でも、ぜひ観たかった(/Д`)笑
機会があるのであれば、スピンオフ等でぜひ観たいですね〜
アクションシーンはやはり素晴らしい
前作でも素晴らしかったアクションシーンの数々ですが、今回も更にクオリティが高い内容でした。
剣心らしい、壁や石垣を足場とする軽さのある動きが更に増え、格闘シーンでは殺陣、格闘技の他にもブレイクダンスっぽい要素も混じっていて、相当に綿密に作られたのだろうなぁ…という感じ。
そしてアクションシーンについて個人的に思った事。
あのシーンを撮影したカメラマンさんって、怪我してないの!?
という事。
観ていただいた方だと分かると思うんですが、各アクションシーンが、この距離で撮影してはカメラに刀が当たってしまうのでは?と感じる程に近距離から撮影されていて、まさに一瞬たりとも瞬きできない程の臨場感だったんですよね。
あのシーンはぜひ、映画館の大スクリーンにて観ていただきたいものです。
そして、何と言ってもやはり”志々雄真”
藤原竜也さんの怪演は素晴らしいというより、”凄まじい”です…アクションシーンのみでなく、志々雄真としてのセリフ一つ一つの重さがズシンと耳に残るような重圧感。映画館クオリティの音響で、そしてあの、地の底から響いてくるようなドスの効いた声で志々雄の名セリフを全身に浴びる各シーンは、まさに鳥肌モノでした。
ラストのアクションシーンは壮絶。
そして原作ファンには嬉しい、リアル紅蓮腕(ぐれんかいな)…!
映画版では手袋ではなく実際の爆弾を手に持ち、それを爆発させての紅蓮腕でしたが、それでもファンとしては「うぉぉぉぉぉーーー!!」とニヤけてしまいましたよ。
剣心の「天翔龍閃」の踏み込みもしっかりと再現されていました。
まとめ
るろうに剣心映画版、3部作全てを通しての感想としては、原作漫画のある作品の映画化としては相当にクオリティの高い作品となったのではないかなと思います。
やはり原作が昔の日本を舞台とした作品であるということ、そして日本映画ならではの殺陣アクションを中心としたアクションシーンが多かった事が理由かなと。おそらく、るろ剣を海外にて巨額の製作費を掛けてしても、ここまでのクオリティの作品は出来ないと思いますしね。。
もし可能ならば、海外ドラマのようにケーブルテレビ等の有料チャンネルにてがっつり時間と制作費を掛けて作っていただいて、十本刀全員との戦闘シーンも見てみたいものだなぁと思いました。
最期に改めてですが、やはり京都大火編での三浦涼介さん演じる、張のクオリティの高さはハンパ無かったです。笑