ストットピラティス・トレーナーへの道のり〜アカデミーコース、全日程終了!〜

カラダのこと

ストットピラティス、アカデミーコース。

8日間みっちり、全40時間の講座が終了しました。

 

参加前には「たった40時間か〜」と思っておりました。

 

…が。甘かった…

 

ピラティス初心者には初めて知る(というか考えさせられる)濃ゆ〜い、濃すぎるほどに内容がみっちりの時間でした。

「手や足のチカラは使わないで、首肩にはチカラを入れずに、腹横筋を締めて胸椎を一つ一つ曲つつ身体を起こす」

なんていう身体の使い方、無意識の日常生活の中では絶対にしないですもんね。。。いや〜、身体の”コア”というか、いわゆる”体幹”を使うという事がどういう意味なのか?を、ようやく理解することができた感じがしましたなぁ。

ストットピラティスのアカデミーコース(初中級・マットコース)の中で主にやること

全40時間の中でどんな事をやるの?という部分ですが、内容は各アカデミーコースを開催しているトレーニングセンターのホームページに記載されている通りなのですが、その講義時間の大部分が、初球〜中級のストットピラティスの各エクササイズの解説と指導方法の講義になります。

 

そりゃそうですよね。肝心のストットピラティスのエクササイズとはなんたるか?を全て理解できていないと、指導にはなりませんもんね。

 

なので!

もし可能であれば、事前にストットピラティスのプライベートレッスンを実際に何度か受けてみた上でアカデミーコースに進むと、「あ。あの時にやっていたこのエクササイズには、こんな目的があったのだな。身体のココの筋肉を狙っていたのだな」と理解が深まるのだろうなと思われます。

ちなみに、今回僕が受講したアカデミーコースの回では僕を含め(僕は事前のアカデミーコース向け体験プライベートレッスンのみでした)、全員がストットピラティスのプライベートレッスンは未経験というツワモノ(?)揃いでした。

 

ご想像通り、全員、思い通りに動かない自分の身体にかなり苦労しながら、各エクササイズのレッスンに取り組んでおりました。笑

アカデミーコースを終えた現在、同期のコース生同士にて認定試験合格に向けてお互いに連絡を取り合いつつ、切磋琢磨しております!

ストットピラティスは、一対一で行ってこそ効果的

実際にアカデミーコースにて基礎を学びつつ個人的に感じた事は、ストットピラティスって、プライベート(マンツーマン)でやってこそ、その真価を発揮するものだなぁと感じました。

 

その理由とは。

一対一でじっくりと向き合えるプライベート(マンツーマン)でないと、身体の隅々まで注意を凝らした指示出し(キューイング)をすることが難しいから。

 

自分でストットピラティスのエクササイズを行ってみて感じたのですがね、ピラティスって、思った以上に、つま先から頭の先まで常に意識を張り巡らせておく必要があるんですよね。自分では足がまっすぐになっているつもりでもつま先が曲がっていたり変な方向を向いてしまっていたり、腰がまっすぐなつもりでも曲がっていたり、骨盤がしっかりと正面を向いていなかったり、体重を乗せてはいけない部分に乗せてしまっていたり。

上半身と下半身がバラバラの動きをするエクササイズも多いので、最初は本当にチグハグな動きになってしまう事も少なくないと思います。。。

 

そのため、ピラティスインストラクターの仕事とは言い換えると、傍に立ち、クライアントさんがエクササイズを正しく行うための「サポート」をさせていただく事がその大部分になるのかなと。

 

エクササイズの内容や種類を知っている事は、あたりまえのスタート時点。

そのあたりまえを踏まえた上で、「このクライアントさんのスキルでは、どのレベルのエクササイズが最適か?」「今、エクササイズを行っているこの姿勢は、本当に正しい姿勢なのか?見えない部分に負担が掛かってしまっていないか?」を客観的に観察し、必要ならば適切な形に修正する人が、インストラクターなのですよね〜

 

「何かちょっと、辛そうだな?」

「お。なんだか余裕そう。じゃあもう少しレベルを上げてみるかな?」

 

こういった小さな気づきに敏感に反応できる観察眼が、重要となってくるのかなと思います。

よくあるイメージではピラティスのトレーナーはグループ指導が一般的かと思いますが、ストットの場合はどちらかと言うと、パーソナルトレーナーに近いのかなと思いますね。最初にしっかりと姿勢を分析した上で、プログラムを組みますしね。

ストットピラティスは段階的・レベル別に細分化されたエクササイズ

更にストットのエクササイズが興味深かったのは、完成系はかなり難易度の高いエクササイズであっても、そこにたどり着くまでの事前練習となる簡単な方法や練習方法が、それぞれしっかりと段階を踏んで用意されていること。

 

「コレがちゃんとできたら、次は難易度を上げてコレね」

とか、逆に、

「コレができなければ、まずはコレの練習になるコッチからね」

というように、しっかりとした流れを考えて作られております。

もちろんその練習も、「まず○○筋を使えるようにしてから、次に△△の動きが出来るようにする」というように、しっかりとロジカルに組み立てられている所がまたおもしろい。

 

 

理系脳の人にはもってこい(?)のエクササイズとも言えるかもしれませぬ。

これからアカデミーコースへの参加を検討している方へ

決してお安くはない授業料でもありますし、より一層40時間分の講座をしっかりと自分の中で消化するためには、コース受講の前に解剖学の基礎知識をバッチリと身につけておくとよいかもしれません。最低限でも筋肉と骨の名称と作用、できれば起始停止なんかも。

僕が受けたプレ・トレーニングコースではこちらのボディ・ナビゲーションを教科書代わりに解剖学の講習がありました。プレコースはかなりテンポが早かったため、事前に解剖学用語・筋肉・骨あたりについてはざっと目を通しておいていただくとより理解が深いまるかも。

 

僕らが一生を共にする身体に関する知識は、まさに一生モノの知識。

そして、最近では病気や怪我に関する知識はある程度一般的にはなってきたものの、身体の使い方に関する知識や考え方は、まだまだマイナーであるのが現状なのかなと思います。病気も肩こりも同じ部分はありますが、それを改善するのに最も効果的であるのは、その場限りの応急処置ではなく、その原因となる部分をしっかりと解決していくことが必須だと思います。

 

日本ではまだまだマイナーなピラティスではありますが、これから自分なりにいろいろと経験をしつつ、もっと深く知っていきたいと思います!

〜追記〜

現在、アカデミーコースを終えて約2週間ほど。

全くピラティス経験のない友人数名に身体をお借りして何度か指導練習を行っておりますが、コレ、全くのピラティス素人の方に対してのストットピラティスの指導練習は、ちょっと厳しいかも…?

個人的には、もし可能であればアカデミーコース生の受講者さん同士さんや自分の周りのピラティス経験者の方にご協力いただく事をオススメいたします…!