猫背の本当の原因と、その改善のために必要なコト

カラダのこと

先日、「なんで肩こりになるの?」をとても分かりやすく解説されているブログを拝見しまして。

http://hanauta18.hatenablog.com/entry/2016/03/27/111041

図解の仕方や凝りに関する説明がとても分かりやすかったので、僕も一つ、猫背の原因について思って個人的に感じていたことをまとめてみようかなと?思いまして、本日の記事の執筆と相成りました。

そもそも何で猫背になるのか?

多くの方が悩みに悩む、猫背。世間では猫背改善グッズ、猫背矯正グッズなども販売されておりますが、そもそも猫背の原因って何?というところから。

 

上でご紹介させていただいたしみさんのブログでも書かれていますが、筋肉って緊張すると、縮むんですよね。そしてこの緊張して縮んだ状態が解消されずにずっと続くと、肩や腰が凝るんですね。そしてもう1点。凝りや猫背について考える際に大切な事がありましてそれは何ぞや?と言いますと、筋肉って縮む事はあっても伸びる事って無いんですよね。「ストレッチは筋肉が伸びてるんじゃないの?」というご意見もあるかと思いますが、もちろんストレッチは”身体の可動域内の範囲内で”筋肉が伸びています。でも、ストレッチしたままの状態で身体が戻らなくなるほどに筋肉が伸びてしまう事って、無いですもんね(あたりまえですがそんな事になってしまったら大変です)。なので、大事な部分なのでもう一度言います。

筋肉は、伸びません。

 

じゃあ何で猫背になるのか?をここで改めて考えてみますね。

「筋肉は伸びない」という前提を踏まえつつ、身体が猫背になった状態の時、身体のある部分の筋肉に起こっている現象は何だろう?と考えてみますと。

そうなんです。実は猫背とは、背中の筋肉が弱って伸びるのではなく、身体の前側の筋肉が縮んだ状態が続いていることが原因であの姿勢になるのですね。もっと具体的に言うと「胸のあたり〜お腹〜太ももの前後ろ」が縮むことで猫背になります。(太ももの筋肉ってお腹の深いところに繋がってるので、お腹の固まり⇄太ももの固まりです)表現を変えてみますと、「身体の前側の筋肉が縮んでいる=身体の前側の筋肉を上手く使うことができていない状態がキープされてしまっている」のが、猫背なのですな。

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身体の前側の筋肉はなぜ縮んだままになってしまうのか?

しみさんが解説されているように、僕たちのカラダは筋肉が縮む事によって、腕を曲げたり腹筋したりという動きをすることができます。身体を動かす事ができるんですが、一方で無意識のうちにも身体のある部分を動かしている事にお気づきでしょうか?

それは、呼吸によって動く胸回り〜お腹の筋肉です。(更にマニアックに言うと、実は毎回の呼吸によって僕らの全身の筋肉が毎回微妙に動いています)

試しに、もう限界!と感じるまで、息をふーーーーっと思いっきり吐いてみてください。立った状態でも座った状態でもOKです。限界の限界まで息を吐こうとすると、必ず身体が前側に丸まってくると思います。そして息を吸い込むと、身体が起き上がり背筋が伸びます。

もうお判りかと思いますが、呼吸の深さで、僕らの姿勢は大きく変わってくるんですね。試しにもう一度限界まで息を吐ききった状態から、ほんの少ししか息を吸わないとすると、その時の姿勢ってどうなるでしょうか?身体の前側が縮んだままの状態となり背中が丸まったままのになりませんか?逆に大きく息を吸い込むと、身体の前側がぶわーっと広がる感じがしませんか?

猫背を根本的に解消するためには、この「身体の前側の筋肉をしっかりと使う」事が大切になってきます。

呼吸が浅いと、筋肉は縮まる

僕ら人間の身体の造りって不思議なもので、呼吸をしないと、筋肉は伸びません。これは身体の前側に限らず全身です。試しに、息を止めたままどこかのストレッチをしてみてください。きっとほとんど筋肉が伸びた感じがしないと思います。実はこれは僕らが生活する上で必要な現象でもあって、重いものを持ち上げたり力を入れて踏ん張る際などには、敢えて息を止める事で、急に筋肉が緩んでケガをしたりしないように身体は造られています。(何故そうなったのか?まではごめんなさい、判りません。むしろ僕もぜひ専門家の先生に伺いたいです)そして、仕事や悩み、人間関係のストレスなどから自分でも気づかないうちに次第に呼吸が浅くなると、気づかぬうちに身体の前側、胸回りの筋肉が常に縮んでしまう状態(呼吸が浅い状態)になり、次第にその縮みが胸からお腹へ、更にはお腹から下腹部・太ももの前側まで移っていくんですね。(お腹の奥の筋肉は実は太ももに繋がってるんです)

ここまでくるとあとはご想像通りでして、呼吸の浅い、典型的な猫背の姿勢が完成します。そして多くの人はその猫背の原因を「筋肉の衰え」という教えを刷り込まれ、肝心の呼吸に意識を向ける事なく、中には無理なトレーニングを続けてしまい、更に呼吸を浅くしてしまう方も出てきます。(自分のペースに合わせて適切なトレーニングを行うと呼吸も深く整い、緊張していた筋肉も自然と緩み、姿勢も整ってくるもんです)

普段の呼吸が浅くなると、姿勢は丸まってきます

普段の呼吸が浅くなると、姿勢は丸まってきます

トレーニングせずに方法で猫背を治す方法

じゃあ猫背解消の為にはどうすればいいのか?と言いますと、ごく簡単に言うと、これの反対を行えば良いです。

1日に数回、ゆっくりじんわりと深い呼吸をしながら、身体の前側をじんわりと開いていくように、浅い呼吸によって常に固まってしまった筋肉解放していく。この時大事なことは、決して身体が強張ってしまうような力んだ深呼吸はしないこと。深呼吸というと背中や顔周りを強張らせてゴォーっと呼吸をされる方もいるのですが、そうしてしまうと背中や肩が無理に緊張してしまい、より身体を固めてしまいます。深呼吸をした時には肩が上がらず、むしろ呼吸をしながら肩は脱力して下に下がるイメージがベストですね!胸よりも背中側に息を吸い込むイメージを持つと、深い深呼吸を行うことができると思います。プラスして、呼吸に合わせて前に出てしまった頭が、正しい位置にゆっくりと戻るイメージを持つと更にGoodです。

これを少しずつでも毎日続けることで、次第に胸の周りやお腹周りの圧迫感や息苦しさが緩和されていき、今まで狭まっていた胸部や背中が広がってくる感覚があると思います。全身の筋肉の反応が敏感な人は、呼吸が深くなるだけで、肩こりや頭痛の緩和にも繋がる事もあります。何事も同じですが、身体を変えるためには毎日続ける事は必須です!

※追記

深い呼吸をしていても、常に肩が強張るような環境や極度のストレスで身体を緊張させてしまう環境がずっと続くと固まってしまう事も。この場合はまず環境の問題を解消することが先かもしれませぬ。

まとめ

 

あたりまえの事なんですけど、生まれつき猫背の赤ちゃんっていないですもんね。猫背は生活の中でストレスや姿勢や呼吸など様々なことがらが身体に影響した結果でもあるので、逆に生活しながら元に近づける事もできます。大げさではなく、僕らの身体って呼吸でかなり変わります。まずは1週間。ぜひともチャレンジしてみてください!