”知らなくても生きて行ける事なんだけれども、知っていれば世の中を少し違った方向から眺める事が出来るー”
そんな無駄知識が大好きなひろしげ(@hiro0524)です。
こんにちわ!
昔から雑学や生活する上でまっっっったく必要のない知識をインプットするのが好きだった僕なのですが、最近はその知識の範囲が日本国内から海外に向き始めております。
そして最近、その入り口となっているのがコチラの雑誌。
COURRiER JAPONでございます。
COURRiER JAPONとは?
「世界のさまざまな話題を、各国の現地メディアはどう報じているのか」、そして「世界は日本をどう見ているのか」――クーリエ・ジャポンは、この双方向の視点をコンセプトに、フランスの週刊誌「クーリエ・アンテルナショナル」と提携。全世界で1500を超える新聞・雑誌から記事を選び、毎月25日にお届けします!
〜公式ホームページより〜
簡単に言うと、フランスの週刊誌「クーリエ・アンテルナショナル」という雑誌の日本版です。
この雑誌の何が面白いかというと、様々な記事が世界規模の事例を元にして掲載されている所に大変、刺激を受けています。個人的にはね。
世界の経済や政治に関する事例もけっこうあるのですが、僕はコラム的な記事が好きだったりします。
姿勢を変えると、人は変わる
そんなCOURRiER JAPONの4月号に、身体に関わる仕事をする者として興味深い記事が。
記事タイトルは「あなたを「有能」に魅せる姿勢を教えます」。
ほぅ。
”姿勢”と聞いて、身体オタク(?)の僕はすでに興味津々。
で、その記事でポイントとされていた点はこちら。
これまで霊長類学者の多くは、遺伝的に優位なホルモンの内分泌特性を持つ個体が、ある集団の中で支配力を持つ存在になると考えていた。
「でも、ホルモンの内分泌特性は個体がとる姿勢に応じて変化し、集団内での地位に影響する事が最近の研究で明らかになったのです。」
エイミー・カディ/米ハーバード・ビジネス・スクール 社会心理学者
ほほーーーーー。
これはおもしろい…!
これ簡単にいうと、「今まで集団の中でのジャイアン的な役割をする人は生まれながらにしてジャイアン特性を持っていると思われてたけど、実は特性を持っていない人でも”ジャイアンっぽい姿勢”を取る事でジャイアンの立場になることが出来る!」っていう意味ですよね?
ワクワクするじゃないですか。
たった2分間の実験がホルモンに与えた影響
そこで社会心理学者のカディさん、こんな実験を行ったそう。
まず男女42人の被験者のホルモン値を計測する。その後、あるグループには「強い権力を示す姿勢」を2分間とらせ、別のグループには「弱さを示す姿勢」を2分間とらせた。そして、さらに17分後にホルモン値を再計測した。
この結果は驚くべき事に、「強い権力を示す姿勢」をとったグループは、権力や支配力と密接な繋がりを持つ男性ホルモンのテストステロンが増加し、ストレスによって生まれるコルチゾールが減少。また「弱さを示す姿勢」をとったグループは反対にテストステロンが減少し、コルチゾールが増加したそうです。
「ものの数分でこんな影響が出るんです。もし一年、社長椅子に座っていたら、どうなるか想像してみてください。」
カディさんはこう言っています。
びっくり。
僕、ホルモンって元々、分泌量なんかはその人ごとに決まっていて、自分でコントロールする事はできないモノと思っていました。
男性ホルモンが多いとなんちゃら〜、女性ホルモンが多いとなんちゃら〜という議論は、会社の休憩時間から夜のお食事会の席までよくある話しですよね。
しかしこの実験の内容が本当だとすると、僕らは「ジャイアンっぽい姿勢を敢えてとることで、誰でもジャイアンに近づく事ができる」という、大変興味深い結果を教えてくれています。
もちろん、ホルモンの増減がどれくらいあったという部分までは記事には掲載されていなかったので、人による個人差は多少出てくると思いますし、ホルモンが必ずしもその人の性格や行動に直結するという訳ではないとは思います。
でもふと自分たちの周囲に置き換えて考えてみると、日常生活の中でも思い当たる節はけっこうありそうですね。
社長椅子に座る人が、社長っぽい態度だったりとか。
背中が丸まっている人が、物事に対して引っ込み思案だったりとか。
背中がスッと伸びている人は、仕事もテキパキできる人だったりとか。
姿勢を変えると、肩凝りも変わる可能性も
この実験結果を踏まえると、「日頃から有能っぽい姿勢をしていると、だんだん性格も本当に有能っぽくなってくる」という可能性もありそうですね。
物事はカタチから入れ!とは、なかなか的を得ているのかも。
服装や形も姿勢の一部とすれば、本格的なものを身につける事で気持ちがびしっと引き締まる。
そうすると姿勢も自然とスッとしてくる。
そんな効果もありそうです。
ってことはこれが本当なら、日々、2分間だけでも姿勢を意識するとホルモンバランスが変化し、そこから日常の姿勢もスッと伸びてくる事で身体の状態、もっというと肩凝りや腰の痛みも軽減する可能性があると言えると思うんですよねー。
そして逆を言うと、姿勢が悪いとせっかくのホルモンがうまく分泌されず、気持ちも落ち込んできてしまうという悪循環になりそうです…。
ちなみに上の実験中に行われた「弱さを示す姿勢」は、体の左右の重心のバランスが崩れていたり斜めになっていたり、背中を丸めて頬杖を付いていたり等、体の軸が崩れてしまっている状態を意味する姿勢に近いみたいですからね。(この姿勢は4月号COURRiER内に簡単な絵で紹介されてます!)
しんどい時こそ無理矢理でも10秒間だけ背伸びをしてみる
嫌な事が続いたり仕事が忙しい日々が続いてしまうとどうしても気分が落ち込みがちになり、背中が丸く前屈みな姿勢になってしまいがち。
でもそんな自分を少しだけ斜め上から見下ろして、「こんな時こそ、試しに少しだけ気分を変えて、いつもより胸を張ってみよう」と、体の前側を大きく開く姿勢をとってみてください。
無意識のうちに、姿勢までふさぎ込んでしまっている自分に気付きませんか?
この10秒間の伸びだけで、気持ちって大きく変わってくると思います。
2分間続ければ、ホルモンまで変わってきます。
そこに気付いたあなたは、きっともう大丈夫。
「強さを示す姿勢」を覚えた事で、自分自身の気持ちからホルモンまでをコントロールできるようになっているはずですからね。
暖かくなってきて薄着になってきた今日この頃。
思い切ってアウターを一枚脱いで、思いっきり伸びをしてみるのも気持ち良いですよ!
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