【映画】「ゼログラビティ」の感想。

アラサー男子の日常

 

予告編

ちょっと話題のゼログラビティ。

公開日にレイトショーにて見てきました。場所はいつものララガーデン春日部。

ララガーデン春日部内にある、ユナイテッドシネマ春日部。

公開初日、金曜日のレイトショーにも関わらず、超快適なくらいのガラガラさ…w

いいんです。この安定感が春日部なんです。

 

 

そしてゼログラビティの感想…

 

 

 

 

 

 

 

 

呼吸困難、必須。

そしてこの作品、絶対に映画館で見てください。

※以下、どっちかというと観た同士で語る感じで感想をだらだら述べていきますので、ネタバレちっくかもしれません。あしからず。

 

 

斬新なカメラアングルと音響効果、ストーリー展開

カメラが常に主人公を追う。というかそれ以外のシーンなし

まず何と言ってもカメラアングルが秀逸。こんな映画は観た事なかった。

常に登場人物の目線がずーーーーーっと続く。というかそれ以外のシーン、ナシ

ジョージクルーニーとサンドラブロックのみ。これはすごい…

 

普通はさ、例えば宇宙が舞台の映画だったら、地球とのやりとりの場面で地球側のスタッフシーンがあったり、主人公の関係者が何を言っているのシーンがあったり、過去回想があったりするでしょ?

一切、ナシ。

だからこそ、嫌でも映画内に入り込んでしまう。正直、91分間ずっと潜水している感じでした。

なんと息苦しい…(/Д)

 

常に無音。常に孤独。

映画って音楽で観る人の気持ちを盛り上げる部分もあると思うんですが、この映画は逆を行きました。

無音。

そして永遠に思える程広い宇宙空間での、

孤独。

 

たった一人で絶望的な状況からなんとか生き延びた後に、サンドラが宇宙からヒューストンに向けて無線通信を試みるシーンがあるんだけど、そこで全然関係無い一般人と無線が繋がってしまうんですよ。

 

その一般人ってのがもう正直、”こいつ、アホやな”って一発で分かるような相手なんだけども、その相手とでさえ”今、繋がっている”というあの状況の幸せっていったらないよね...

ゼログラビティを観て、無音×孤独の組み合わせがどれだけ恐ろしいかっていうことに初めて気付きました。

 

観客に休憩させるシーンが全くない

普通はサスペンス映画としても、ハラハラシーンとドキドキシーンが何度かに分けて繰り返すもんなんですよね。手に汗握って、一度、拭って...みたいな。

しかし。この作品は違った。

 

 

 

ゼログラビティならぬ、ゼロ呼吸。

もうね、”頼むから早く安全なシーンになって...!”ってずっと心の中で祈ってました...

 

普通の映画が、いかに観る側に休憩時間を与えてくれているのかってのを改めて感じました。

そういう意味ではサンドラがISSに逃げ込めた瞬間のあの、映画館中が深呼吸をする雰囲気を作り出したアルフォンソ・キュアロン監督の作戦はすごいと思った。

そんで宇宙服を脱いで解放されるサンドラのシーンの美しさ。

あれたぶん、赤ちゃんが母親のお腹にいる状態をイメージした感じのシーンでしたよね。

一時的にでも全てから解放されるあのシーンは秀逸でした。

 

文字通り、息を飲む映像美

今回、僕は2Dで見たんですが、こればっかりは3Dで見る価値がある映画かもしれません。

僕自信は元々3D映画はあんまり好きではありません。

そんな男でも「3Dで見てみたい!」そう思えるくらいの映像美。宇宙から見る地球の画の美しさは、文字通り、息を飲みます。

ハリケーンのような雲や夜の夜景であろうシーン、オーロラが見えるシーン等々、宇宙から見た地球の描写にも相当なこだわりが感じられました。

 

あと3Dとしてもおもしろそうだと思った理由として、無重力空間ならではの浮遊物質の描写映像がかなり多かったっていう点があります。イメージ的には、ディズニーランドのキャプテンE.Oみたいな映像をもっとグレードアップさせた感じ。ネジが漂うシーンなんかは3D映像だと数倍迫力があったのだろうと思います。

 

欲を言えば個人的に欲しかった点

こういうの言い出したらキリがないんだろうけども、個人的に、完全に個人的に欲を言うならば、サンドラのキャラがもう少しポジティブでいてほしかったなと思いますた。

映画のストーリーのための設定とはいえ、やはり宇宙飛行士になるくらいの覚悟と経験をしてきている女性なのだから。ね。

まぁサンドラがネガティブキャラだったからこそ、ジョージのポジティブ・ユーモア溢れるキャラが強調されているというのもあるんでしょうけどね。

 

僕自身がとても臆病な人間なので(?)、破天荒であったり常に冷静沈着なキャラが主人公の映画が好きですw

 

思ったこと

斬新。まさにこの一言に尽きる映画かなと。

 

観賞後は、”繋がりたくとも誰一人とも繋がる事ができない孤独”という恐怖を感じた一方、身近にいる友人や仲間と気軽にコミュニケーションを取る事ができる今の世の中が、如何に幸せな事かという事を再認識させられる部分があったなと思います。

派手さやどんでん返しといった展開はないけれども、リアルだからこそ引き込まれる。そんな作品でございました。

 

あー....まだ息苦しい...(/Д)w

 

↑サンドラといえばコレ好きだったな。

 

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