先日、夜にカップルでご来店された20代前半〜中盤くらいのおしゃれ系お姉さん。
「首肩が痛いんです。左側は特にちょっと痺れてるくらい痛い。」
とのこと。
ゆっくり触れてみると…
カッッッッッチカチ。
もう、首〜肩に鉄のワイヤー入ってるんじゃないかってくらい、カッチカチ。
なんでも、小学生の頃くらいから肩凝りがひどくて、当時から整骨院やら鍼やら整体やらカイロプラクティック、いろいろ試してみたそうな。
「それだけ行ってたなら、たぶん効くポイントなんかもいろいろ知ってるんだろうなー」
と思いつつ、僕が首肩の張りが強い人にいつも試す、鎖骨の下あたりをじんわーり緩めてみると、
「そんな所、初めて押されました!すごい効きますね….なんだか呼吸が楽になった感じ。」
「…..え!!!?ここ押されたの初めて?」
もうね、びっくりでしたよ。なんでなんだよあのお姉さんを担当した過去の先生たち…
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首のコリは首から下もしくは目元が多い
首が凝ってる・痛いからといって、首自体をいくら押しても、根本的な原因解決にはなかなかならんのですよ。
最近読んだ、ロルファーの藤本さんの本に面白いことが書いてあったんですが、
(↑めちゃくちゃおもしろいので、改めて感想書きたいと思いまする)
よくあるのが”肩凝り”。
これね、肩がよく凝るのは、僕らの肩って他の部分の疲れを”肩代わり”してる事が多いそうなのです。
どの部分の疲れかっていうと、腕だったり背中だったり腰だったり胸部だったり。
肩の周りに繋がる部分の疲れがいろいろ重なりに重なって、その結果が肩に出るんですよね。
なので肩凝りの場合は、腕とか背中からほぐさんとなかなか緩まない事が多い。
同じように僕が担当したお姉さんの場合は、首が痛いんだけども、原因は目や腕にもありそうな感じでした。
なので首を緩めつつ、腕から肩を通って首に繋がる、鎖骨下部分を緩めたのです。
もちろん、目元を緩めつつ、ね。
なぜ過去の先生方はここに触れなかったのか?
お姉さんに聞くと、やはり過去に担当してもらった人は胸筋部分は触れた事がなかったそう。
なんでなのか?
これは個人的に思う事なので妄想の域を出ませんが、たぶん、過去にこのお姉さんを担当した方々は、王道の施術を得意とされてたのではないかなと思います。
整体とかマッサージの指南書なんかだと、やっぱり首が痛い=首周りをほぐせ!っていうような事が書いてありますもんね。っていうか、「なんで肩が痛くなるのか?」とか細かい解剖学的な部分は書いてないですもん。厳密に言うと、どこどこの筋肉が緊張することで◯◯神経が圧迫され、結果、△△に痛みが出るとか書いてなきゃ不十分だと思うんですけどもね。
なので、やってた事は間違ってはいなかったんだと思う。
でも身体を包括的にというかほりすてぃっく的(ホリスティック【holistic】→全体的にみたいな意味)にというか、繋がりから見たとしたら、首の痛みはその周辺から来てるんだなーってのもなんとなくイメージすると思う。というか原因ってそっちにあると思う。だって首に常に重りぶら下げて生きてる人なんていないですもんねw
で、思った事
内科医さんや外科医さん柔道整復師さん等、いろんな先生がいるこのカラダ分野ですけども、まだまだやりがいのある分野はあるなーと思いました。
ロルフィングとかフェルデンクライスとかクラニオセイクラムとかいろいろあるけども、もっと簡単にこのあたりのスキルを日常生活に応用できたらなーと思うところですねー。
うむ。やはりおもしろ!
↑これはロルフィングの動き等をけっこう分かりやすく解説してあるので読みやすいかも。
↑最近読んだ本で一番分かりやすいかつ、効いた本。上で紹介した藤本さん著書です。耳ひっぱりすげぇ。