マッサージ中に寝るのはもったいないの?or 効果が倍増するの?

カラダのこと

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マッサージ好きなお客さんからよく質問されるのが、こちら。

「マッサージ中に寝るのって、もったいない(効果がない)の?それとも良いことなの?」

疲れが溜まりに溜まっておられる方なんかは施術開始後、3分くらいで既に爆睡してしまい、気づいて起きた時には終了10分前(中には終了の声を掛けても起きない人も。)なんてことも、よくありますよね。「マッサージ中に寝てしまうのはせっかくの気持ちがイイ至福の時間が一瞬で過ぎ去ってしまうようで勿体ないから、自分は絶対に寝ない!」なんていうお言葉をいただく事も、少なくありませぬ。

で。本当の所、リラクゼーションのマッサージ中に寝てしまうのって、もったいないの?良い事なの?という事について、僕なりに考えてみたことをまとめてみました。

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寝ている時のカラダと筋肉の状態について

まず最初に、寝ている時ってカラダはどんな状態なの?という点について。

睡眠時やリラックス時に活発に働くことで有名であるのは、かの有名な「副交感神経」ですよね。で、この副交感神経が活発に働くとき、カラダにはどんなことが起こっているのかな?というと、血管は広がり呼吸は深くなり筋肉は緩みつつ、結果的にカラダがリラックスするんですよね。ちなみに、副交感神経が働くと分泌されるホルモンとしてよく挙げられるのがメラトニン。メラトニンには抗酸化作用があるそうで、カラダに溜まった老廃物や酸化物が取り除かれて、疲労回復に繋がるんだそうな。

ここで個人的に大事なポイント!だと思う点が、「副交感神経が働く=筋肉が緩む」という点なのです。

施術をする側としてはどうなのか?

筋肉が緩むっていうのはつまり言い換えると筋肉の無駄な緊張が抜けている状態なのですが、マッサージを受ける時って(特に、あまり慣れていない人が初めての施術者さんに担当してもらうとき)、どうしても自分でも無意識のうちにカラダが緊張してしまう人が多いんですよね。特に、日頃はあまり触れられることに慣れていない下半身を押す際なんかになかなか力を抜けない方もチラホラ。施術中に「今、脚にチカラが入っちゃってますけど、これ抜けますか?」って聞いても、「え?抜いてるつもりでした…」と言われる事、けっこう多いですねぇ。

よって、”マッサージを受ける事で筋肉を緩めたい”という事が目的の一つだとすると、寝てしまった方が筋肉の緊張は抜けるため、よりカラダの深い部分にまでしっかりと効果が伝わると思われまする。施術する側としても、眠ってもらって自然と筋肉を脱力していただいた方が、狙いたい部分を狙いやすい!というメリットもあるかもですね。

眠いのを無理して我慢するとどうなる?

じゃあ今度はちょっと視点を変えみて、眠ることを我慢した時を想像してみてください。(眠さを我慢するとカラダに起こる変化は医学的にどんななの?っていう細かな部分まではちょっと分からないので、あくまで個人的見解ですが。)

眠い!!という事はつまりどういうことか?というと、=カラダが休息を欲している状態という事ですよね。カラダにはそんなに疲れが溜まっていない状況であっても、カラダとしては「眠気が来ているよ〜」と発信することで、「お兄さん。今、眠るとおたくのカラダの疲労、めっちゃ回復しまっせ!ビンビンやで!大サービスや!」と意思表示をしているワケで、そんな時にあなたがもし眠れる状況にいるのであれば、それを逃す手は無いと思うのですよね。

また、めちゃくちゃ眠いにも関わらず寝る事を無理に我慢してしまうと、それが多少なりともカラダのストレスになってしまう可能性もあるのかなと思いますしね。仕事中やら会議中やらに眠いけれども寝られないあの危機的状況ですね。まさに。

眠いの我慢。ダメ、ゼッタイ。

まとめ

マッサージにてカラダを筋肉をゆ〜るゆるにしたいのであれば、個人的には、受けながら爆睡してしっかりと全身脱力をして受ける事をオススメいたします。施術する側としては、ごゆっくりと眠っていただいた方が変に抵抗されることもなく、じんわりと奥まで緩める事ができるので、やっぱりオススメです。(寝るとサボる人も稀にいる(!)ので、良いなと思った人を指名するのがオススメ)また一説によると、マッサージ時の睡眠はその寝ている時間分の3〜5倍の時間を眠った分に相当するとの意見もありますしね。(30分間寝たら、90〜150分寝た時と同じ効果が!)

ただし、「効いている感覚をたっぷりと感じてこそ、お金を払ってのマッサージに行く意味がある!」とお考えの方もいらっしゃいますよね。もちろんそれもマッサージの醍醐味ですしもちろん否定はしませぬ!”気持ちイイ”の定義は人それぞれですし、気になる部分が次第に緩んで変化していくあの感覚も、病みつきになりますしネ。

カラダを緩めたいならば、迷わず寝る。

カラダの狙った部分をなんとかして欲しいのであれば、寝ずに都度、症状を施術者さんに伝える。

うん。こんな感じの使い分けが良いのではないかなと思います。