頭痛の原因の”本質”は肩こりではなくコレだと思う

カラダのこと

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ひとことに頭痛って言っても、その原因は様々。

「肩こりから来る頭痛」とはよく言いますよね。

これ、間違ってはいないと思うんですが、僕は個人的には、その肩こりの本当の原因は”肩”じゃないと思ってます。もちろん頭痛になる過程で、こりが肩にくるのは確かなんだけれどもね。

それはなぜか?というと。

肩がこるのって、いろんな部分が固まってきた”結果”なんです。

じゃあ肩の前に、カラダのどこが固まってくるのか?というと、

それは、生活するために必要な身体のあらゆる部分です。

もっと具体的に言うと、五感に直接関係する部分目・鼻・耳・口・手あたりが主に関係してきます。肩こりの根本の原因になるのは、この目・鼻・耳・口・指のいづれかが7割くらいだと思います。

日常生活の中でカラダのこの辺りの部分が緊張したり固まってくると、その各部分の緊張が首から肩に伝わりその結果、肩が固まる、っていうのが正しい流れだと思います。

もちろん身体の筋肉って全身が繋がっているので、下半身(下肢)の部分も巡り巡って肩に影響をしてきます。ただ僕の経験上、頭痛持ちのクライアントさんの場合、やはり首から上の施術に大きな効果がある事が多いです。

そこで今回は僕がクライアントさんに施術させていただいた中で、頭痛解消に効果があったパーツと頭痛に繋がる原因、簡単な対処法をひとことずつご紹介してみようと思います。

目の疲れ

原因

目の疲れが頭痛に繋がりやすいのは、眼球からその奥に繋がっている外眼筋っていう筋肉が目を動かしているという身体の構造から来ていることが多いです。この外眼筋、どこか1点をじーーーーーっと長時間見つめたりすると、なんとその状態のまま固まってしまうんですね。重いものを長時間持つと腕がパンパンになるのと似たような現象です。

対処法

横になって、瞼の上から軽ーく眼球を押さえる。イメージとしては、指の重さを感じる程度。そうすると目の奥の筋肉がだんだん緩んで来るのが分かるとグッド。こめかみあたりをぐーーーーーっっと、筋肉を溶かすイメージで押すのも目の奥の筋肉を緩めるのに効果的です。

あとはやっぱり目元をあったかくして血行を良くすることも効きますよ。ホットアイマスクとかね。

鼻の疲れ

原因

鼻は自分にとって嫌な事を無理に行っている時に固まってしまうそうです。

例えば、嫌な匂いを嗅がされた時と、これから嫌な人に会わなければならない時ってを想像してみてください。このようなシチュエーションの際、実は、どちらも鼻の付け根あたりを無意識に緊張させてしまっているそうです。鼻が固まると呼吸が浅くなるほか、近くにある目の疲れを助長してしまう事にもなり、これも頭痛の一因となります。

対処法

鼻の付け根あたりを、指先でかるーく押さえてじんわり筋肉を緩める。すると次第に、鼻腔がスーーーットしてくる感じがあると思います。そうすると鼻だけでなく目元や顔の筋肉全体が緩んでくるのが感じられるはず。これ、鼻づまりが苦しい時にもけっこう使えます。

ちなみに好きな食べ物やアロマ等、良い香りを積極的に嗅ぐというのも、鼻を緩める効果的な方法です。

手の疲れ

原因

手はあたりまえだけども、五本の指それぞれが独立して動くことでいろんな作業をすることができます。

しかーし。指先は動いていても、手の平〜腕の部分ってほとんど動かないんですよね。これが手の疲れの原因になります。

対処法

手の平→腕の順番でほぐしていくこと。手の平は親指で手の平をまんべんなく押していく。さらに指を一本一本ぎゅっと握るのも効果的。こうすることで普段なかなか感覚のない「指先がそこに在る」っていう感覚を思い出させてあげます。

手があったまってきたら腕先〜二の腕あたりまで順番に揉んでいくと良いです。仕上げは水の入ったバケツを回すイメージで手をぶん回すと気持ちよす。

ちなみに肩こりがヤバいですっていう人はだいたい親指と人差し指の間がガッチガチになってます。いわゆる「合谷(ごうこく)」っていうツボと言われる所ですね。ふとした時間にここをぎゅーっと押さえるとけっこうスッキリしますよ。

口の疲れ

原因

僕自身、仕事柄けっこう口周辺が固まりやすかったりするんですけど、この原因として、無意識のウチに奥歯を噛み締めてしまっている可能性があります。力仕事をしていたり、仕事で行き詰まった時、イライラしやすいヒトなんかは特に奥歯がリキみがち。ふとした時、自分の口周りに意識を向けてみてください。変な力が入っていたりしませんか?

対処法

耳たぶの少し下・上あごと下あごの骨がくっついている付け根あたりをじんわり押すと、口全体に繋がる筋肉が緩むのが分かると思います。さらに口周りを唇の上から指の腹あたりでぎゅーっと押さえてあげると、歯茎の上の筋肉が緩む感覚が分かるはず。

耳の疲れ

原因

僕も最近初めて知ったんですが、耳の奥の筋肉も固まるそうなのです。なんとその原因は、聞きたくない話しを我慢して聞く事だったりするそう(!)。サラリーマンの皆さん。思い当たる節も多いのではないでしょうか…w 心地よい音楽を聞くとなんだかリラックス出来るのって、良い音楽は耳の固まりをほぐす効果があるためっていう説もあります。

対処法

左右の耳の付け根を軽く持って、左右にすこーーーしづつ引っ張る。微妙に引っ張られているのを感じるくらいでOK。しばらく引っ張り続けていると、頭の奥の方がスーっとしてくる感覚があるはず。さらに耳たぶを持って、ナナメ後ろに軽く引っ張るのも効きます。これ、けっこう即効性ありますよ。

 

番外編:左右の瞼のアンバランスさが頭痛の原因になることも

こんな原因もあるかもしれない

幼い頃から慢性的な頭痛に悩まされていたAさん。

数え切れない程の病院を回っても、身体に大きな異常はなく、診断されるのは「ストレスからくる頭痛」「気持ちの問題」「しっかり休めていない」等、思い当たる節の無いことばかり。

そんな時、最後に行き当たった医師から伝えられた診断は、「目が原因です」とのこと。実はAさんは片目が一重、片目が二重という、左右でバランスの異なる目をしていた。思い返すと肩こりや頭痛が出る側はいつも、一重である方の目の側だったらしい。

一重がなぜ頭痛の原因になっていたかというと、その片方の目において、一重まぶたの部分を常に上に引っ張り上げようとする力が無意識のうちに働いてしまっており、その結果、片方の目の筋肉だけが常に緊張してしまっている状態だったそう。二重にする整形手術を受けた結果、今までの頭痛が嘘のように消えたそうである。

いろいろ調べててたらこんな事例も見ました。

個人的にこれは盲点でした。でも可能性としては、実際にかなりアリそうな話。

上にあげたように、目の周りの筋肉って頭痛にかなり関係してきます。でも目の筋肉がどうなっているかなんて、普通は普段の生活の中で意識する事ないですからね。ずっと気付かないのも頷ける…。

そいうえば先日担当させていただいたクライアントさんで、同じように小さい頃から左肩と首だけ慢性的にコリに悩まされているっていう人がいました。今度、担当させてもらえる事があったら、目の周りをちょっと見させてもらいたいなぁ。

まとめ

カラダがしんどかったり痛みが出る場合、実はその症状が出ている部分とは別の部分に原因がある事も多いです。

原因がどこから来ているのか?って自分だとなかなか気付きにくいもの。

頭痛に悩まれている際は一度、信頼できる医師やセラピストさんに診ていただくことをぜひオススメします。