改めて海外ドラマにハマっております。最近。
Huluにて。
先日も主演のジム・カヴィーゼルがめちゃくちゃ渋くてかっちょいい「パーソン・オブ・インタレスト」をご紹介しましたが、今回はまた全く異なるジャンルのドラマ、「ブレイキング・バッド」。
アメリカでは”21世紀に製作されたドラマの中で、文句無しで最高のドラマ！”との評価もあり、作品・出演者揃って数々の賞を総ナメにしているドラマだそうです。
ちなみにこの記事を書いている時点で、僕はシーズン4まで見終えました。
もうね、止まらないです。
シーズン1,2はコメディ要素も交えつつの、ドキドキハラハラの連続の化学サスペンスドラマ？と思いきや、シーズン3,4では更に大きく深い展開に突入しテーマも重厚な内容に。敢えて言っておくと、特にシーズン4の最終話は衝撃的でした…！
このドラマ、自信を持ってオススメします。
ただしドラマの内容は、
「日本の地上派ではあと100年くらいしないと、絶対に放送できないだろうな…」
と思うような内容。はっきり言って、けっこう大人向けのドラマだと思います。
まぁそもそもドラマのテーマがドラッグですからね。しかも主人公が、言うなれば”正義のドラッグメーカー”ですからねw
ちなみに本国アメリカでも、地上派ではなくケーブルテレビの製作ドラマだそうです。日本もこれからケーブルテレビ制作のドラマが盛り上がってきたりするのでしょうねー。最近、WOWOWのドラマがおもしろいって噂も聞きます。
しかし海外ドラマ好きには、まずいち早くこのブレイキングバッドを見て欲しい。決して派手でもセクシーでもないドラマですが、内容は最高に濃いです。
僕がブレイキング・バッドを見始めたのはここ2ヶ月前くらい。
Huluで海外ドラマを漁っている時に、「人気順」に並び替えると必ず一番上に表示されていたドラマがあったんですよね。黄色と緑を基調にした、嫌でも目に入るそのアイキャッチ画像。その作品こそが「ブレイキング・バッド」でした。
見てください。
この、出所したてのマフィアのボスのような貫禄のおっさん。
そのころ、全くこの作品についての前情報がなかった僕は、
「いやいやいや、絶対このドラマ、ギャングの裏社会が舞台の闇ドラマだわ。銃とか爆弾とかのドンパチシーンと漢の仁義ばっかりだわ。ちょっと興味ないわ。」
と、全く見向きもせず。人気トップのブレイキング・バッドを完全にスルーして、パーソン・オブ・インタレストの続きが気になってしかたがありませんでした。
しかし、そのパーソン・オブ・インタレストはまだシーズン1しかHuluにて配信されておらず、海外ドラマの1シーズンなんてあっと言う間に見終わってしまいます…どうする？どうする！？と僕は考え、モノは試しに。と何気なくブレイキング・バッドの一話を見てしまったことが全ての始まりでした。
冒頭シーンからパンツ一丁のおっさんがすごい
ドラマ最初の、ある意味、超大事なシーンがまさにこれですよ。これ。
いや。何も事前情報なしで見始めた僕の衝撃は、こんなもんじゃなかったです。
これは静止画なのでまだアレですが、実際にはこのパンツ一丁に拳銃を持ったおっさんが、カメラにどアップのアングルで意味不明なセリフを言いながら砂漠を走り回ってるんですよ。
なぜ？なんで？？なんでなの？？？
もうね、続きを見るしかないんです。後戻りできないんです。なんでこのおっさんはこうなったのか？を見るまで、終われないんですね。
視聴者の「？？？」という気持ちをこれ以上無いくらいに掻き立てる、
演出的に、
素晴らしいオープニングシーンだと思います。
ちなみにブレイキング・バッドではこのような、冒頭にラストの結果シーンを持って来る手法が多々使用されています。専門用語だとフラッシュフォワード手法っていうみたいね。これが1話1話の中に、本当にうまーく使われてるんですよねー。
だから飽きない。ダレない。止まらない。
ただの教師が裏社会で出世していくスピードがすごい
そしてこのおっさんの（裏社会での）出世スピードが半端ない。
ワンピースで例えると、田舎のイーストブルー出身で全く無名だったルフィがどんどん世間の超有名海賊をぶっとばし、一気に懸賞金何億ベリー級の大海賊にのし上がって行ったような、あの感じ。
この、
無名 → 一気に頂点へ
というジェットコースター感ってすごく大事で、僕ら一般人はその登場人物が一気にのし上がって行く姿に自分のビッグになる姿を重ねて、すごく爽快感を感じさせてくれるんですよね。
たとえその頂点が海賊王であっても、ドラッグ界のトップであっても。
ブレイキング・バッドでは主人公ウォルターが、持ち前の化学の専門知識をフルに発揮し、凄まじいスピードで裏社会の大物とどんどん繋がっていきます。
一般人や全くの無名の人間でも、実力さえあればどんどん力を手にすることができるという、完全に実力主義の世界。
その世界に全く異なる入り口から入り込んだウォルターの怒濤の出世（？）までの展開が、ブレイキング・バッド前半の見所の一つです。
ウォルターとジェシーの関係性がすごい
そしてウォルターが製造者として作ったドラッグの販売担当としてコンビを組むことになる、ジェシー。
このジェシーとウォルターが、お互いぶつかり合ってばかりであるにも関わらず切っても切れない信頼を置いているという関係性こそが、このドラマが多くの人に愛されている理由なんだろなと思います。
サンジとゾロのように、お互い相手のダメ出しばっかりしてるくせに締める所はしっかし締める、みたいな男の関係性。
この、
ちょっと暑苦しいくらいの男の友情
こそが、多くの視聴者が憧れつつもなかなか手に入れることができない理想像として、これまた共感を誘うんですよねぇ〜
ジェシーの母性本能くすぐり具合がすごい
そんでもってこのギャングのジェシーが、ある意味、このドラマの中心になって話は進んでいきます。
その魅力は、ダメ男×内に秘めた男らしさ。
もうね、ジェシーのやる事為す事全てが裏目に出るんですよね。
たぶん見ている人のほとんどが
「ジェシー！なんでオマエはそんなにアホなんだ！！」
と叫んでると思うw
すごいです。このダメっぷりは表彰モノです。毎回、ドラマの肝心なところにて、
「またかよ….！！」
と思わずため息を付いてしまうくらい、筋金入りのダメダメっぷりなんです。
しかしそんなジェシーをそれでも憎めないのは、実はジェシーが根は誰よりも仲間想いで、すごく熱い心を持った男であるという一面をしっかりと持っているからなんですね。
どんなに脅されても、絶対に仲間の事は裏切らない。
どんな状況でも、子どもは絶対に巻き込まない。
このジェシーの持つギャップが、世の女性の母性本能にズドンと突き刺さるんだろなぁ。
落ちる所まで落ちて行く様がすごい
これだけ衝撃的な内容にも関わらずブレイキング・バッドが世界中の多くの人に賞賛されている大きな理由はやはり、一度このドラマを観始めてしまうと視聴者はみな、「落ちる所まで落ちた人（ウォルター）は、果たしてどうなるのか？」が気になってしょうがないという心理があるのだろうなと思います。
自分の人生に置き換えてみても、いつかはウォルターのようにどん底までとことん落ちる時が来るかもしれない。
もし自分自身がいつかウォルターの立場になったとしたら、果たしてその時、どのように行動することが正解なのか？どうすればハッピーエンドに辿り着く分岐ルートを選択できるのか？どうすれば愛する人や仲間を守りきれるのか？
ホラー映画のような”怖いもの見たさ”とは少し異なりますが、人生における”怖いもの”を見てみたい、その先がどうなるのかを知らずにはいられないという欲求をこれでもか！と掻き立てられるドラマです。
まとめ
化学×サスペンス×コメディ×ヒューマンドラマ×男の生き様＝ブレイキング・バッド。
2014年5月現在はHuluにて、ラストシーズンであるシーズン５を、毎週金曜日に一話ずつ配信中です。
シーズン4のラストはマジで圧巻ですよ。
僕は現在ファイナルシーズンのシーズン5を視聴中ですが、実はお恥ずかしながら、海外ドラマを完結まで見るのは初めてかもしれない、わたくし。
だって、以前の海外ドラマって途中で間延びしすぎてしまってたんだもの…orz
このブレイキング・バッドに関しては当初から完結までを逆算、計画して製作されたとのことでして、ラストもしっかりと視聴者が納得のいく内容になっているとか。海外ドラマは無理矢理シーズンを伸ばして伸ばして、結局最後は予算が尽きて中途半端に打ち切り…なんてパターンも多かったりしますもんね。
見応えのある海外ドラマをお探しの方には、ぜひオススメですよブレイキング・バッド！
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