良い姿勢って何なんだろう?を僕なりに改めて考えてみた

カラダのこと

田畑さんのロルフィングセッション

「姿勢を良くしなさい」

「背筋をしっかり伸ばしなさい」

小さい頃から学校や親から、耳にタコが出来るほど何度も言われたセリフですね。僕の場合ですと小さい頃は、背中が曲がっていたり食事中に変な姿勢を取っていたりすると、父や母の鉄拳が飛んで来た記憶もチラホラw

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でも身体に関する事をいろいろ学んだり調べていくと、改めて考えると”良い姿勢って、一体、何なんだろう?”と、ふと思いあたる時期があるんですよね。今日はそんな姿勢に関して思う事のあれこれです。

良い姿勢の考え方は人によって違います

これね、誰にこれを聞くかによってその答えって本当に変わってきます。

例えば整形外科医の先生に聞けば、「耳と肩を繋いだラインが地面から垂直で頸椎から胸椎が何度、湾曲していて…」という、解剖学的に見て良い姿勢を説明されると思いますし、ファッションモデルの先生に聞けば、「アゴを引き胸を張ってヒップを高い位置にキープした姿勢」っていうと思います。

まさに人それぞれ。

その人が身体に対してどんな考え方としているか?とか、どんな経験を積んできたか?によって、良い姿勢の解釈はかなり変わってきます。(逆に言うと、「良い姿勢ってどんな姿勢だと思いますか?」と施術者に聞いてみると、その人の身体に対する考え方が一発で分かるかも。)

なので、良い姿勢とは「◯◯先生が言う姿勢が絶対に正しい!」ではなく、あなた自身が様々な良い姿勢を比較してみて、これが正しい!と思う、感じる姿勢が良い姿勢だと思う事が一番じゃないのかなと思います。

「気をつけ」は、からだにとっては良い姿勢ではない?

両手を身体の横にピッタリとくっつけ、背筋を少し反り気味にピンと張りアゴを引く姿勢ー

僕たちが学校で叩き込まれた「気をつけ」の姿勢は、良い姿勢の見本であるかのように教えられると思います。厳しい先生になると、授業中の姿勢まで細かく指導された記憶もあったりしますよね。

この気をつけの姿勢。実は無理に力を入れてこの”気をつけ”の姿勢を取る事は、身体にとってはあまり「良い姿勢」とは言えません。

学生の頃の気をつけを思い出してみても、あの姿勢が楽だったか?と言われると、全くそんな事はないですよね。手をピンと張って、背中に力を入れて背筋を伸ばす、あの感じ。当時の僕なんかは、不自然に背中を反らすあの姿勢が気持ち悪くでしょうがなかったです…w なので、”気をつけ”をするにはするけれども、無駄な力は入れずにリラックスしながら立っていた記憶があります。

手抜き小学生w

しかし今から考えると、僕自身が最近まで肩凝りを感じた事がなかったのは、気をつけの不自然な姿勢が嫌だったために身体に無駄な力を入れる習慣が付かなかったからなのかも…?とか思ったり。

「良い姿勢」とは?

僕が思う良い姿勢とは、やっぱりロルフィングの基礎的な考え方にあたる、重力に対して身体がしっかりと整っている状態だと思います。実際に今まさに、それを体感しているからっていうのもあるんですけどね。

言葉を変えて言うと、足の上に腰、腰の上に背骨、背骨の上に首、首の上に頭、がしっかりと乗っかっている状態と言えますでしょうか。最近はロルフィグ10シリーズを受けてきて、だんだんと背骨の1つ1つがしっかりと折り重なって来ている感覚を実感してます。

僕なりに良い姿勢を定義するとすれば、自分が楽だなと感じる姿勢が一番良い姿勢だよっていえるんじゃないかなと思います。

無理して変えるものじゃないんです。姿勢って。

「良い姿勢」を知らないのはもったいない

ただし、自分はどんな姿勢が楽なのか?に気付いていない人って、本当に多いです。楽な姿勢に気付く事って、なかなか自分一人だと難しいんですよねこれがまた…

ボディーワークを受けていると度々感じる事なんですが、僕らって普段は無意識のうちに身体にとってちょっと苦しい姿勢をキープしてしまっているんですよね。その理由は仕事上の姿勢が身体に染み付いていたり、外部のストレスから自分自身の身体を守ろうとする本能的な心理からの身体の強張りだったりと、人によっていろいろ。

その緊張から身体を少しずつ解放していってあげて、「あ、自分のからだってこんなに楽な姿勢になれたんだ。」って感じてもらえると、この仕事のやりがいを改めて感じるなーと。まだまだ勉強は足りませんが、現時点での基本的な手技でも呼吸を楽にしたり身体のバランスの変化に気付いて貰ったりっていう気付きを感じてもらう事はできると思ってます。

自分の身体が変わると、まさにその後の人生って変わりますもんね。

自分のからだの変化から感じた、呼吸と姿勢の関係

最近、自分の身体が次第に変わってきた事を感じながら思うんですが、「呼吸」と「姿勢」って本当に密接な関係にあります。

姿勢が変わる→呼吸が変わる

言葉で見るとこの方向への変化が一般的だと思うんですが、僕が体感した印象では

呼吸が変わる→姿勢が変わる

という流れのほうがしっくりくる感じがします。

田畑さんのロルフィングセッションを受けていていつも思うんですが、毎回のセッション後にゆっくりと呼吸をしながら(感じながら)身体の感覚を確かめる時間があるのですが、その際、呼吸を1回するごとに身体がすこーーーしづつ変化していくのを感じるんですよね。違う表現で言うと、最初は胸だけで呼吸をしていたものが、次第に身体全体で呼吸をするようになってくる感じ。手や足も呼吸をしてくるような感覚があるんです、不思議と。

ヨガやルーシーダットンでも呼吸法にかなり重点が置かれていると思いますが、これらが最近人気である理由としても、呼吸を変えると無意識のうちに自然と身体も変わってくるため、続けていると身体の変化を感じやすいっていう点もあるんだろなーと思います。

自分の身体をもっと知ろう

言葉で説明するのはすんごーーーく難しいんですね、この感じw

でも身体って変わります。どんなに悪い状態からでも変わります。

だって赤ちゃんの頃から猫背の人っていないですよね?僕らが生活していく上でいろいろな原因が積み重なってその結果として猫背になったのだとしたら、その逆も必ず可能なんです。

でもそのためにはまずは自分の身体をもっと知り、きちんと現状を受け止める事が大事。痛みや違和感の症状がでないとなかなか動く動機が持てない人が多いとは思いますが、身体が元あった状態に戻るためには、単純に考えてスタートは早ければ早い方が良いと思います。戻れない所まで行ってしまう前ね。

複雑な動きや何だか良く分からないワークをいきなりに初めるのはなかなかハードルが高いとは思いますので、まずはお手頃な本やネット上でいろいろと調べてみることをオススメしますよ〜

あなたに合う、ストンと腑に落ちる方法がきっとあるはずです。

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