「過去50年間で人が浴びる人口光は約10倍に増えた。それにより体内時計は3〜5時間狂い、集中力も維持しにくくなっている」
ーハーバード大学メディカル・スクール チャールズ・A・チェイスラー教授
今月号のクーリエジャポンの最新トピックスを紹介した記事欄に、こんな記事がありましてね。
ハーバード大学を始めとする多くの研究機関にて、現在、光の波長と集中力の関係について進められているそうなんですね(過去に体内時計を調節する目的で開発された電球は、宇宙飛行士向けの3600万円(!)の電球のみだったそう)。そして現在、Wi-Fi接続ができる「ハイテク電球」なるものが話題になっているそうなのです。
例えばこんな電球。
Wi-Fi接続可能なLED電球で、専用のスマホアプリで電球の明るさを自由に調節できるだけでなく、光の色合いも自由に変えられてしまうとのこと。また、アメリカでは「スリーピー・ベイビー」と名付けられた、赤ちゃんが寝付きやすい光の量を研究して開発された電球もあるそうで、この電球を付けてからというもの、生後5ヶ月の赤ちゃんが夜中に起きる回数がグンと減ったという報告もあるそうな。
僕らの日常生活を思い返してみると、確かになんとなく眠ーくなる光の強さってありますよね。「暗い」ではなく「眠くなる」光。例えばリラクゼーション店の揺らめくような淡い光や、夕日が落ちる際のオレンジ色っぽい光なんかも、なんだか眠くなる不思議な効果がありますもんね。
でもふと考えてみると、50年前の生活ってきっと世界中のどこの国でもきっとこんな感じ
なので、現在の僕らが浴びる人口光が当時の10倍の量の光と言われても元々の光の量がそもそも大した量じゃなかったような?という気もしないでもありませんが、それでも確かに、人口の光を浴びる機会というものは年々増えていっているのだろうなぁと感じるところではあります。そして、たまに一日中外にいて日光にて光合成を(?)をしっかりとした日の夜は、とてつもなくぐっすり眠れる事もまた、事実。(当社比)
「自分は真っ暗じゃないないと眠れない!」という人もいるかもしれませんが、眠りをより一層深く心地よく、短い時間でも疲れをしっかりと回復させてくれるような波長の光が開発されたとすると、限られた人生の中でもとても貴重な”起きている時間”を、更に充実させることもできるようになるのかもしれませんなぁ。
睡眠の質が変われば、人生が変わるー。
あながち、言い過ぎではないのかもですね。